FN Browning Hi-Power mk3

 ヒノキザワ&ますたーちーふが、偉大なる大英帝国(元)採用拳銃
ベルギーFN社 ブローニングハイパワーmk3(以下BHP)のレビューをお送りいたします。

BHP01

 設計はガバメントで有名なJ・ブローニング氏であり、元はなんと1935年製。
当時革新的であったダブルカラムマガジンを備えた13発も装填出来る拳銃であり、7・8発装填が当たり前の時代に、 この装弾数がハイパワーと呼ばれる所以になりました。(弾丸は9パラであり、威力が高いという意味ではない
 この大火力とブローニング氏の堅実な設計により軍用拳銃として高く評価され、 第二次大戦ではベルギーで枢軸国側・カナダで連合国側への生産が行われ、日中戦争でも中国軍で使用されていました。

戦後も改良を重ね、ライセンス生産・コピー生産も各国で行なわれながら今も世界各地で使われています、 今回レビューするこちらは、サイトやセフティを改良したmk3になります。

英本国では退役し、現在の制式拳銃はSIG226ですが、昨今のイラク戦争の写真で 私物と思われるのBHPで訓練を行う写真を見かけました。まだ使ってはいるようですね
しかしウチのサークルでは知名度が低く「コレ何の銃ですか?」とか聞かれて 「BHPだよ!」と返しても生返事ばかりなので凹む一方です。
いちおうバイオ2でクレアの銃として出たんですけどね(ニガワラ
(以上、床井雅美:軍用銃辞典参照)


さて実銃の方はベタ褒めでしたが、自分の所持しているタナカ製BHPmk3についてを。

BHP02

握った感想としては
ダブルカラムでありながらグリップは非常に握りやすく親指回りもスリムに出来ており、 グリップ感は良く、スライドストップに指も届きます。(マガジンキャッチは厳しいかな)
しかしながら、mk3も流石に作られたのが70年代ですので やや突起の多い外装かもしれません、サイトについても古さ故に少し見づらいかも。
近年の拳銃と比較すると些か厳しい面が多いですが、その魅力は今も健在です。

外装についてはリアルからの寸法をかなり取っているのか、言う事ないです
 で す が タ ナ カ!
機構部分等々で難点が非常に多いんです。

トリガープルは結構長め、また打つ直前の引っかかり(?)が全く無く、引いていくと急にスドンと来る事、
タナカ銃の持病かマガジンのガス漏れがとても酷く、使おう!と思ったときにはとっくにカラ。
またアウターバレルとスライドの擦り合わせが最悪で、動かす毎にシャリシャリと素敵な音が鳴る仕様。
何か引っかかってるんじゃないかと思わせるスライドの引き心地、リコイルもヌルヌルしてパっとしません。
重量バランスも悪く、マガジンが無ければ銃本体は非常に軽く500グラムもありませんし 何よりチープなのが、いかにもプラ!といったテカテカ感と湯ジワ。1500円のエアコキに見えなくもない・・・
ホップはまぁ付いている程度ですし、ガス漏れとマガジンがまず売ってないって点でアクセサリーですね(苦笑

タナカ製は丁寧に調整してこそ!という意見・書き込みを沢山目にしたので、そういう会社&ユーザーなんでしょうね
工学部生なら直せ・調整しろ!とか色々と言われそうなところですが。。。

BHP03

 とまぁ散々にけなしましたが、実銃は非常に優れた拳銃であり、単にタナカ製が残念なだけです。
他にもサンプロ・JCAが作っているそうですが、タナカの含めこの3つは作られたのが古く マルイしか触らないような初心者向が触るべきでは無いのでしょう・・・
この低知名度を何とかして払拭し、マルイさんに出してもらうよう神頼みをするばかりです。


 さて、タナカ製BHPについては以上です。
それでは皆さん、良いティータイムを。ヒノキザワ&ますたーちーふでした。

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